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検疫官(看護師)とは?仕事、給料・年収、なるにはわかりやすく解説!

現在、中国本土で猛威をふるっている新型コロナウィルス。
日本国内で待機しているクルーズ船内でも感染者が相次いで出てますが、ついに検疫官も感染したようです。

メディア内でも「検疫官といえば、プロ中のプロなのに…」という声もちらほら。

そもそも、検疫官とはどういう仕事をしているのか?普段の役割とは?
検疫官について調べてみました。

 

検疫官の役割とは?普段はどんな仕事をしているの?

検疫官の役割は「日本国内および日本国民を、海外からやって来る感染症などから守る・侵入を防ぐこと」です。

そのために普段は空港や港湾などの検疫所(ブース)で、日本に入国する全ての人に対して、サーモグラフィーで体温チェックをしたり、健康相談や必要に応じて隔離や消毒・予防接種などをしたりもします。

対象はヒトだけでなく、動物や貨物・機内食や飲料水、港の海水なども調査したりします。他にも感染症を媒介する虫なども含まれます。
少し前に警戒されたヒアリなども該当しますね。

 

また、緊急時に備えて日々の業務では「訓練」も多いことが特徴です。
手洗いや防護服の着脱訓練

日本ではまだ常在・流行していない感染症の侵入を第一線で守るエキスパートなんですね!

 

検疫官には簡単になれるの?必要な資格、採用試験について

検疫官として活躍するには、以下の条件を満たす必要があるようです。

①日本国籍を有する方
②看護師免許を取得している方
③臨床経験(3年程度)を有する方
④普通自動車免許を取得している方

まずは国家資格である「看護師」免許を取得することからですね!

臨床経験を積み上げながら、「感染管理認定看護師取得者」や「保健師」免許の取得を目指すとキャリアアップも期待できそうですね。

さらに、厚生労働省が実施する「検疫官(看護師)採用試験」を受験し、合格する必要があります。期日が決まっているものではなく、随時募集しているようですね。

検疫官の正式名称は「厚生労働技官 検疫官」といいます。検疫官として採用されると、国家公務員になれます。

採用人数はその時々によりますが、高倍率であることは間違いありません。

採用試験では書類選考と人物試験(面接)があり、まずは一次選考となる書類選考を通過する必要があります。

書類選考では「履歴書」「看護師免許証(写し)」「横書き1,200文字程度のレポート」を郵送にて提出します。

レポートは毎回テーマが決まっています。
現在募集しているレポートのテーマは「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた感染症対策について」です。

提出後1〜2ヶ月後に合否の連絡があり、一次選考通過した方のみに、人物試験(面接)の面接日程等の連絡があるそうですよ。

 

検疫官の給料、年収は?福利厚生、待遇、やりがいなどは?

検疫官の初任給は、190,500円~で、経験年数に応じて調整されます。
国家公務員なので「一般職の職員の給与に関する法律の規定による諸手当の支給」というガイドラインがあります。

その他ボーナスなども含めると、
年収は300〜600万円くらいが予想されますね。

 

福利厚生はさすが国家公務員なので充実して、産休・育休なども比較的とりやすいそうです。
ただし全国転勤や夜勤などがあるため、その点をデメリットと捉える方には、ゆくゆく退職理由にもなりかねますので、難しいかもしれませんね。

やりがいについては、数字等のわかりやすい成果が出る業務ではありませんが、日々の業務が「日本国民を感染症から守る」ということに繋がりますので、責任とやりがいが伴う仕事ですね。

また、港湾や空港で世界中の人々と接する機会がありますので、日本の玄関口の顔とも言えるでしょう。

 

まとめ

日ごろから日本の第一線で私たちの生活を感染症から守ってくれている検疫官。
見えないところで彼らの活躍があるからこそ、日々安心して暮らせる生活があるんですね。

グローバル社会には欠かせない存在です!